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「ハラスメント加害者予備軍」が学ぶべきアンガーマネジメント

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目次
  1. 「自分は大丈夫」の思い込み
  2. 適切な指導方法
  3. アンガーマネジメント実践の3ステップ

「自分は大丈夫」の思い込み

最近研修で伺った先で担当者からよくお話を伺うのは、ハラスメント行為者予備軍の存在。「まだ被害相談までは受けていないけれど、周辺の人をピリピリと緊張させている人がいるので、何とか早めに改善を促したい」という声です。

本人にハラスメント行為の自覚があれば、改善を促しやすいのですが、ほとんどのケースで共通しているのは、ハラスメントになるかもしれない、という意識がないか、薄い方が多いということです。こういった方々へのアプローチは、確かにとても難しいと感じます。なぜなら、熱い部下指導なのだから、自分の言動は正当だと思いながら、本当に悪気がなく部下の自尊感情を傷つけてしまっていたりするからです。

「あなた、加害者予備軍ですよ」と、決めつけるわけにはいきませんし、本人に自覚がないのですから、パワハラのお話をしても、「自分は大丈夫」と思いこんでしまっていることも多いからです。

適切な指導方法

そのような部下指導に熱心な方に、適切な指導方法を身に着けて頂いたら、鬼に金棒です。その金棒の一つが「アンガーマネジメント」です。アメリカでは、DV、傷害、危険運転といった軽犯罪を犯した場合に、司法命令で受講が義務付けられるほど信頼性の高い心理トレーニング法です。

人間の怒りの感情の製造元は自分です。だからセルフコントロールが可能なのです。まずは怒りという感情をしっかり理解し、全部で3つのステップでトレーニングを重ねていきます。

アンガーマネジメント実践の3ステップ

ステップ1は衝動のコントロール。これは、怒りを感じても、反射的な言動をしないトレーニングです。様々な方法がありますが、呼吸リラクゼーションやカウントバックといった約6秒で理性を介入させる方法で、衝動をコントロールしていきます。

次にステップ2。思考のコントロール。人には「許せる」「許せない」だけではなくて、「まぁ、許せる」というゾーンがありませんか?「基本は許せない行動だけど、理由が〇〇なら仕方がないな。まぁ許せる」こういったゾーンです。思考のコントールというのは、つい曖昧にしがちな「許せない」ゾーンと「まぁ許せる」ゾーンの境界線をしっかり認識していきます。どのような価値観でその境界ができたのかを自覚した上で、それを「ま、許せるか」と広げる努力をしてみます。拡げることができたら、それを安定させる努力をします。機嫌で「許せたり、許せなかったりと、境界線が変わってしまうと、それは相手にとって「不当」に映ることもあるからです。また、その境界線を相手に見せる努力をします。

この境界線の上にあるのが「後悔」です。許したことも、許せなくて怒ったとしても「後悔」しないことができれば、アンガーマネジメントができている状態といえます。アンガーマネジメントは決して我慢することではありません。怒るか怒らないか、その線引きができること。

ステップ3では、怒るという行動の選択に至ったら、適切な怒りの伝え方を選択するために、それは自分にとって重要なことか、そして自分が怒ることで状況が変化可能なのかを見定めます。怒るという行動の選択のために、俯瞰してみようということです。

さて、このような感情のコントロール アンガーマネジメント、やってみたくなりましたか?この心理トレーニングを続ければ、必ず効果があり、人間関係づくりに役立てられます。部下指導に熱心な方!ぜひ、アンガーマネジメントという金棒を身につけてください。

桑野里美 くわのさとみ

特定社会保険労務士、有限会社ビジネス・パートナー・オフィス代表取締役、一般社団法人ひとみらい共育LABO専務理事

1996年 社会保険労務士事務所開業。 2004年 有限会社ビジネス・パートナー・オフィス設立し「企業とひとのかけはしに」をモットーに労務管理コンサルティングを始める。 2022年 一般社団法人ひとみらい共育LABO設立。「大人の発達障害と雇用社会」をテーマに発達障害の特性を雇用社会に活かす仕組みづくりを研究。 ...

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