仕事をしながら世界を獲った商社マンボクサーが実践した「白米ダイエット」についてお届けします。
「白米ダイエット」とは
糖質制限、サプリメント、朝バナナダイエットなど「ダイエット」と検索するだけでさまざまな情報が出てきます。しかし、情報が多すぎてどれを試したらいいのか分からない、本当に効果が出るのか不安という方が多いと思います。
私もボクサーとして活動していた現役時代、先ほど紹介したようなダイエット法を手当たり次第に試していました。しかし、どの方法も効果は一時的ですぐにリバウンドしてしまいました。
ダイエットで大切なのは痩せたあと、体重を維持していくことです。多くの方が一時的には痩せるものの、リバウンドして、また痩せて、リバウンドして…と繰り返しています。そんなダイエットを苦手としている方にこそ、おすすめしたいのが「白米ダイエット」です。
白米ダイエットのメリット
「白米は炭水化物だから太る!」と思っている方も多いかと思いますが、それは間違いです。むしろ正しい付き合い方をすれば、ダイエットの最強の味方になってくれる食べ物と言えるでしょう。その理由をご紹介します。
①栄養がしっかりとれる
ごはん1杯150gあたりに含まれる栄養は、炭水化物55.7g、たんぱく質3.8g、食物繊維2.25g、マグネシウム11mg、カルシウム5mg、脂質0.5g、ビタミンB1 0.03mg、ビタミンB2 0.02mg、鉄0.2mg、亜鉛0.9gと言われています。(文部科学省「八訂日本食品標準成分表」より )真っ白なお米には栄養なんてないのでは…と考えている方も多いと思いますが、実はこれだけの栄養が含まれているマルチ食材なのです。
②腹持ちがいいので無駄な間食が減る
白米が麺類やパンと比べて腹持ちが良いのは、消化のスピードが違うためです。原料に小麦粉を用いるパンや麺類に比べ、白米は粒のまま食します。より長い時間胃に残ってくれるため空腹感を感じにくいのです。
③簡単に実践できる
白米は家庭ではもちろん、外食でも食べることができます。出先であればコンビニのおにぎりでもOKです。一部をご紹介しましたが、その他にも、ぐっすり眠れるようになる、代謝が上がる、集中力が上がる、肌が綺麗になるさまざまなメリットがあります。
白米ダイエットの実践
白米ダイエットを始めるにあたって、「実際のところ白米はどのくらい食べてもいいのですか?」とよく聞かれます。
「1日に4杯以上(1杯150g)食べても太りません」そう答えると驚かれる方が多いです。
1日あたりの摂取カロリーで考えても男性なら2合半、女性なら2合程度に相当します。しかし、最初は注意が必要です。普段から糖質制限している方がいきなりこれだけの量を食べ始めるとお腹を壊してしまう危険があります。まずは少しずつ量を増やしていくことから始めてください。
白米ダイエットはすぐに体重が減る、ということはありません。これまで白米をあまり食べてこなかった人が食べ始めると体重が増加する傾向があります。しかし、それは一時的なものです。1~2キロ程度増えてもそれ以降はゆったりと体重が減り、安定していきます。
怪我や骨折がいきなり治らないのと同じように、人間の体は簡単には変わりません。短期間で激痩せできたという話もよく聞きますが、結果として良いのは体重の数字だけです。そんな方法ではストレスや集中力の低下、肌荒れなど体に不調をきたします。
ダイエット初心者の方はまず主食を白米に変えることから始めてみるのがオススメです。ぜひ白米ダイエットを実践し理想の体を手に入れましょう。
木村悠 きむらゆう
商社マンボクサー、元世界チャンピオン
1983年11月23日生まれ、千葉県千葉市出身。習志野高校でボクシングを始め、法政大学時代に日本一になる。 大学卒業後、数多く世界チャンピオンを輩出している帝拳ジムでプロデビュー 。その後、挫折をきっかけに商社に勤めながらのボクシング生活をスタート。仕事とボクシングを両立しながらの二刀流で世界チャンピオン...