高嶋哲夫
たかしまてつお
作家
プロフィール
慶應義塾大学卒業、同大学院修了後、日本原子力研究所研究員となる。カルフォルニア大学に留学後、帰国してからは学習塾経営を手がける。94年から本格的に作家として活動をはじめ、現在は家族愛をベースに、科学技術の先端知識を駆使した、エンターテイメント作品を精力的に執筆を行う。
2007年、著書『ミッドナイトイーグル』が日米共同制作で映画化、全国上映。海外でも翻訳出版されている著書が多数あり、日本国内のみならず世界へ向けて作品を送り出している。講演では、自身が阪神淡路大震災に遭遇した経験をもち、「(この経験を)自分が伝えなければ」という強い思いから、防災に関する知識と対策を語る。また、教育者としての経験から、「いじめ」を題材にした著書をもつなど、教育に関しても造詣が深く、啓蒙活動を盛んに行っている。
2010年に著した『首都感染』が、新型コロナウイルスの感染が広がった状況に重なるとして、あらためて注目を集めている。
講演テーマ例
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- わたしたちの防災・減災
- 阪神淡路大震災で被災した経験から、過去の大災害のデータを踏まえて『M8』『TSUNAMI』『東京大洪水』『富士山噴火』『東海東南海南海 巨大連動地震』などの作品を多数出版しており、将来起こりうる事態に向けた知識と対策を啓蒙する必要性について講演します。
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- 新教育への提言
- 自身の研究者としての過去と、教育業に携わってきた経験、そして『いじめへの反旗』『公立学校がなくなる』などの作品を発表してきた作家として日本社会全体を俯瞰する複合的な視点による、これから求められるべき教育観について伝えます。
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- 人生、生き方
- 自身が歩んできた「研究者から教育者、そして作家へ」という人生にあった喜びや苦悩、夢をもとに、「よりよく生きるには」「何が本当に良い人生なのか」をお話しします。
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- 未来と科学
- かつて文学は科学を牽引してきましたが、今や科学進歩は文学を遙かに追い抜いてしまっています。そうした中で研究者(理系)と作家(文系)双方の理解者として、これからの世界が進むべき道について語ります。
活動実績
1949年7月7日岡山県玉野市生まれ。慶應義塾大学工学部卒業、大学院修士課程修了。日本原子力研究所研究員を経て、カリフォルニア大学に留学。
(1979年 日本原子力学会技術賞受賞)
日本推理作家協会、日本文芸家協会、日本文芸家クラブ会員。
1990年 『帰国』 第24回北日本文学賞受賞
1994年 『メルトダウン』 第1回小説現代推理新人賞受賞
1999年 『イントゥルーダー』 第16回サントリーミステリー大賞受賞(大賞・読者賞をダブル受賞)
2006年 井植文化賞受賞
2007年 『ミッドナイトイーグル』映画化(松竹映画、ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンによる共同製作)
2010年 『風をつかまえて』 第56回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高等学校の部)に選定
2011年 神戸市文化賞(芸術・文学)受賞
2017年 『福島第二原発の奇跡』でエネルギーフォーラム賞優秀賞を受賞。
2018年 『都庁爆破!』テレビドラマ化(全国TBS系列)
主な著書
「冥府の使者」(祥伝社)
「ミッドナイトイーグル」(文春文庫)※映画化
「塾を学校に―『教育改革』への一石」(宝島社新書)
「フレンズ―シックスティーン」(ハルキ文庫)
「スピカ—原発占拠」(宝島社)
「都庁爆破!」(宝島社文庫)
「公立学校がなくなる」(情報センター出版局)
「トルーマン・レター」(集英社文庫)
「禁断の石油生成菌 ペトロバグ」(文春文庫)
「帰国」※第24回北日本文学賞受賞
「メルトダウン」※第1回小説現代推理新人賞受賞
「イントゥルーダー」(文集文庫)※第16回サントリーミステリー大賞受賞
「風をつかまえて」(文集文庫)※第56回青少年読書感想文全国コンクール課題図書・高等学校の部に選定(2010年)
「福島第二原発の奇跡」(PHP研究所)
「都庁爆破!」(宝島社)※テレビドラマ化
「メルトダウン」(講談社)
「紅い砂」(幻冬舎文庫)
他多数
動画
「コロナの予言書!?話題の小説「首都感染」作者が語る、新たな危機とアフターコロナへの備え」(2020年9月2日実施)