東尾理子

プロフィール

1975年11月18日福岡県出身。8才でゴルフを始め、帝京高校在学中友人とゴルフ部を興す。2年時に｢日本女子アマチュアマッチプレー｣、3年時には「全日本高校選手権」で優勝。その活躍からスポーツ奨学金を受けて留学。フロリダ大学で心理学を専攻。在学中はオールアメリカン（全米大学体育協会により選抜） に複数回選抜され、トーナメントでも4勝。文武両道な才能と実力は広く知られた。
この頃よりチャリティ活動にも積極的に参加し、4年生の時には USLPGA （全米女子プロゴル協会）が1年に1名だけ選出するダイナ・ショア アワードを受賞。この賞はゴルフ、勉学、ボランティア活動の全てにおいて秀でた大学選手に贈られる賞である。
大学卒業後はプロゴルファーの道に進み、その年に米国フューチャーズツアーで優勝。 99年8月には日本のプロテストで一発合格。2004年に USLPGA ツアー参戦、シード権を獲得しアメリカを主戦場にしていたが、練習のしすぎから肩腱板を損傷し手術のため休養。その後リハビリを経て日本のツアーに復帰した。

09年末には俳優の石田純一と入籍。その後、自ら不妊治療を受けていることを公表。それまで治療中に公表する著名人はいなかった為、注目を集めた。その際に不妊治療を受ける女性をつなげ、お互いに情報交換・サポートすることを目的とした TGP(Trying to Get Pregnant-妊娠しようと頑張っている、の略)を提唱し、多くの女性から支持を得る。
この経験から大学で専攻した心理学を生かし、妊娠を望む人たちの助けになりたいと NPO 法人FINEのピア・カウンセラーの資格を取得したほか、妊娠や出産についての正しい知識を伝える活動「うむうむプロジェクト」を立ち上げ。イベント出演や啓発動画をローンチするなど積極的に活動している。自身は12年11月に念願の長男・理汰郎、16年3月に長女・あおば、18年4月に次女・つむぎを出産し3児の母となる。

現在は競技ゴルファーの枠にとどまらず、ゴルフ中継の解説・レポーターやゴルフ関連のイベント出演を続け、ゴルフの楽しさを伝えたいと活動中。また、母として仕事を続けるママさんとしても注目され、トークショー、バラエティー、ドキュメンタリー出演も続けている。ツアーを参戦時にはなかなか取り組めなかったチャリティ活動は「うむうむ」にとどまらず、アメリカ生活で自然と身についた「心のバリアフリー」を実現すべく、日本ブラインドゴルフ振興協会の認定ガイドの資格を取得、一般財団法人全日本ろうあ連盟スポーツ委員会が主催する国際競技大会「デフリンピック」のドリームサポーターを務めた他、パラリンピックをより多くの方々に知ってもらいたいという想いで「ノーバリアゲームズ」にも参加し、スポーツを通じての架け橋役として、今後もより活動を広げていきたいと希望している。
また世界の子供たちへの関心も深く、長年チャイルドスポンサーを続けていたことから、18年11月より途上国の子供たちを支援するワールド・ビジョン・ジャパン（WVJ）のグローバル教育サポーターに就任。