旭國斗雄
あさひくにますお
元大相撲力士
プロフィール
立浪部屋の元大相撲力士。最高位は東大関。1947年(昭22)4月27日、北海道上川郡愛別町生まれ。本名は太田武雄。現役時代の体格は174㌢、121㌔。得意は右四つで下手投げ、とったりなど多彩な技の持ち主だった。
現役時代は、膵臓(すいぞう)炎に悩まされたが、大関取りとなった76年(昭51)3月に13勝2敗で横綱・輪島との優勝決定戦に出場、敗れはしたが大関に昇進した。28歳11カ月での新大関昇進は、年6場所制が定着した58年(昭33)1月場所以降の初土俵力士では当時最年長だった。79年(昭54)9月場所に途中休場し、その場所引退した。その際「1度は優勝したかった」と名残惜しそうに語った。
現役時代のしつこく食い下がる取り口から「ピラニア」の愛称で呼ばれ、研究熱心で巧みな技を使うことから「相撲博士」の異名をとった。
現役引退後は年寄・2代大島を襲名し、分家独立して大島部屋を開設した。第63代横綱旭富士を筆頭に、関脇旭天鵬、小結旭道山、旭豊、旭鷲山ら11人の関取を育て上げた。
- 講師ジャンル
- 出身・ゆかり
活動実績
◇主な成績
・通算成績 635勝479敗72休(98場所) 勝率・570
・幕内成績 418勝330敗57休(54場所) 勝率・559
・大関成績 168勝122敗20休(21場所) 勝率・579
・三賞 技能賞6回、敢闘賞1回
・各段優勝 十両優勝1回(71年9月場所)、幕下優勝(67年3月場所)
・金星 2個(北の富士1個、琴桜1個)